根本治療

物理的なダメージ、科学的な刺激、ウィルスなどの感染による身体への様々なダメージに対して、人体は防御反応として炎症をおこします。
炎症が起こると、炎症の4兆候である、発赤・熟感・膨張・疼痛を感じるようになります。
（ジンジンと疼くような痛みや、幹部が赤くはれてしまうなど）
炎症は人体の防御反応なので、数日で収まれば問題ないのですが、状態によりいつまでも炎症が収まる事がなく、慢性的な炎症となる事があり、この場合は治療が必要になります。

受けたダメージから身体は損傷してしまいますが、まずは損傷個所に対して施術を行い、患者様の感じておられる痛みなどの苦痛の軽減を行います。
修復期では、患部が完治していない状態なので、適切な対処を怠る事で、症状の悪化や、別症状が発症したりすることがありますので、患者様でいかに早くこの修復期に医療機関にかかるかが
治療の最大のポイントになります。
早期に治療を開始する事が出来れば、短時間で完治する事も出来るので、お身体に違和感を覚えたら一度ご相談ください。

修復期を過ぎると、患部もかなり回復してきたタイミングです。
完治していないものの、症状自体はかなり改善しているため、日常生活において障害となりにくい状態ですが、ここで治療をやめてしまうと、根本治療が出来ていないため、また再発し、症状が悪化していくことがあります。
この段階では長時間同じ姿勢を続けることで痛みが感じられたりしますので、こういった場合は自己判断で治療を中断したりはしないでください。

症状完治後が改善期にあたります。
自覚症状が無くなっても、姿勢や骨格のゆがみのような根本となる原因が解決していないと再発を繰り返すことになるので、完治後には根本原因の解消が必要になります。
根本治療を行うことで、完治したはずの症状が再発した！というような事が起こりにくくなります。

身体の不調の根本原因も解消する事が出来れば、以後はメンテナンス期です。
身体自体に問題が無くなっても、長時間の座り仕事を行うなど、どうしても身体の負担になる事はが避けられないケースがありますが、1～2か月に1度程度を目安に通院いただくことで、外的要因で身体に蓄積されていくゆがみなどの原因を早期に解消する事が可能です。
一定の間隔で通院する事で健康を維持する事が出来ますので、治療後も当院でのメンテナンスを続けることをおすすめいたします。

痛み、腫れ、ゆがみといった症状に対して施術を行うことで、現在感じている不快感を解消する治療を対症療法と言います。
当院でも、まずは患者様の苦痛を軽減してQOL（生活の質）を高めるために対症療法を行いますが、症状が無くなった時点では、特に原因が解消されたわけではなく、単純に症状が出なくなっただけなので、再発する可能性が非常に高くなっています。
患者様の中には、症状が無くなったために通院を中断され、しばらくしてから再度ご来院し、症状がより悪化しているケースもございます。
治療において対症療法は必要不可欠ですが、そこで終わらせない事がとても重要です。

症状の緩和を目的とする対症療法に対して、症状の緩和だけではなく、その症状を引き起こす根本となっている原因を解決する治療を根本治療といいます。
症状が発症するという事は必ずその原因があり、原因が解消されない限り、症状は何度でも再発します。
再発するたびに医療機関で治療していても、お金も時間も無駄にするばかりなので、根本から解決する根本治療を行うことが重要です。
骨格や身体のゆがみ、日常生活での患者様の姿勢、自分に合わない椅子や枕など、原因となる事は非常に多岐にわたりますので、まずは医療機関で適切な診断を受け、原因を特定する事が非常に重要です。

根本治療を受ける最も大きなメリットとして、再発の可能性が大きく低下することが挙げられます。
対症療法を繰り返しても、原因が残ったままでは必ずと言っていいほど再発を繰り返してしまいます。
繰り返し症状を再発し続けることで、徐々に症状の悪化が進み、治療が困難になったり、介護が必要になるなどの危険性も高くなりますが、根本治療を行うことでこういった危険性に関しても軽減する事が出来ます。
症状の再発に不安を抱かず生活していただく事が出来るようになるのが、根本治療の最も大きなメリットです。

繰り返し症状が発症するとそのたびに治療を行う必要があり、毎回お治療費が必要になります。
また、治療するためには、通院時間も交通費も必要になるだけではなく、それに伴う時間を際限なく浪費してしまいます。
きっちりと根本治療を受けることで、こういった損失を減らす事が出来、経済的・時間的損失も減らす事が出来るので、治療は最後まできっちり受けるようにしてください。